アレルギーは現代病?! 命に関わる重大な疾患です

外敵への抵抗力とアレルギー治療

人は外敵に対して抵抗する能力を持っており、それによって様々な病気になることを防いでいます。疾患の原因となるような細菌やウィルスは常に身近にいて、普段食べている食べ物の中にも毒となるものが含まれていたりします。そういったものに対する防御機能があることによって、人は生命を維持していくことができています。

しかし、そういった防御反応が不要な時にも生じてしまう場合があり、状況によってはそれが生活の質を大きく低下させることになっているのも事実です。その代表的なものがアレルギー反応であり、特定の食べ物を食べると過敏に反応してしまったり、動物の毛などに敏感になってしまったりする人が大勢います。その中でも特に社会問題となっているのが花粉症であり、花粉が多く飛散する季節になると大量に舞う花粉に対して過敏に反応するようになってしまい、屋外に出ることすらできないという人すらいます。

幼いうちに見られたアレルギー反応は改善する場合が多いものの、ある程度成長してから発症してきたものについてはあまり症状が軽減されていくことはなく、むしろ悪化の一途を辿ってしまう傾向があります。そのアレルギー反応を医薬品で抑制してしまうことは外敵への抵抗力を低下させてしまうリスクもあるため、特効薬となる薬を作ってしまうのはリスクが高く、それが花粉症の画期的な治療薬が速やかに生まれてきていない原因です。昔に比べアレルギー疾患の罹患者が増加していることから、アレルギー治療は今後の医療の大きな課題となるでしょう。